ギャンブル。この響きほど人を惹きつけて止まないものはない。
ギャンブル依存症、なんて言葉が昨今聞かれるようになったが、それもよくわかる。
その魅力は、理屈を超えて存在するからだ。
私も一時期、パチンコにのめり込み、全財産を失ったことがあった。
最初、パチンコなんて、と思っているたぐいの人間だった。
それまでギャンブルと名の付くものはまったく手を出したこともない、そんな人だったのだ。
それがあるとき、なにげなく入ったパチンコで、大当たり。
人生初のギャンブルで、1万円があっという間に10万円になったのだ。
これで、もう働かなくていいじゃん、と思った俺は、そこから毎日パチンコに通いだした。
しばらくはトントンだったが、あの最初の大当たりの感動、喜び、それをもう一度味わいたくて、ひたすら通い続けた。だんだんつぎ込む金額も大きくなり、足りなくなると消費者金融で借金をしてつぎ込むようになっていく。
そう、一発当たれば、借金も返済できるから問題ない、と思ってしまっていたのだ。
それが罠だった。気が付けば、全財産を失い、残ったのは借金の山。
すべてを返済するのに3年かかったのだ。
そうなのだ、この当たったときの喜び。アドレナリンの大量分泌。それを一度経験することで、それが脳に刷り込まれ、それをもう一度求めてしまうのが、ハマる原理なのだ。
それは、現在では、流行っているソーシャルゲームもそうだ。
それらのゲームにおいて、「ガチャ」というギャンブルにも似た仕組みがあり、一回引くのに一万円近くかかるガチャもあるが、一度それで激レアなカードをゲットしてしまったりすると興奮し、月に何万も、ソーシャルカードゲームに費やすようになってしまう。
これも一種のギャンブル依存症だろう。
では、ギャンブルで成功するにはどうしたらいいのか。
それは、運に人生を任せないこと。
自分で結果をある程度コントロールできるギャンブルをすることがおすすめだ。
パチンコでも、パチプロと呼ばれている一部の人たちは、決して運で買っているのではない。
「出る台」を見極める力など、自らの能力を磨くことによって、「運」勝負から脱却しているのだ。
競馬なども、詳しくなればなるほど、運ではなく、能力によって勝つことができるようになる。
そう、ギャンブルも、やり方ひとつなのだ。